[vivo],  LUNKHEAD曲解説ブログ

風の作り方を知っているか おだか

[vivo]を作るにあたって
なにかこう、最後にエッジの効いた曲ができないか、と
粘りに粘ってひり落としたのが風の作り方を知っているかだった。
頭のリフから作ったんだけど
音源だと歪みすぎちゃってて音の粒が全然わからん。
でもかっこいい。
[vivo]もAT0M、V0Xに続き
エンジニアが比留間さん、ギターテックが峰守さんの最強コンビ
ミネさんなんかワンオクがミネさんの腕を聞きつけて仕事を依頼してくるほど
凄腕のギターテックで
俺らの現場の時、ギターベース録り以外の時間はずっと
超超超大御所(最近サブスクを解禁したあの)バンドのギターを
何十本とメンテしていた。
比留間さんとミネさんがついてくれた現場は俺らほとんど
というか一切アンプのつまみをいじってない。
で、ミネさんはアンプの前で音作りをしていて
俺らはコンソールルームで比留間さんと一緒にいる。
比留間さんはアンプにマイクを7本くらい立てて
(マイクによって音が全然違うので)
どれがいい?と聞きながらマイクをパチパチと切り替えていく。
その間にもミネさんはどんどんアンプの音を変えていくので
あ!…あ…ちょっと前のが…よかった…です…
みたいなことがよくあった。
風の作り方を知っているかの俺のあの極歪みは
結局BOSSの昔のマルチエフェクターで出してたと思う。
ギターをかじってる人なら
BOSSの昔のマルチ??と思うだろう。
俺らも思った。
BOSSの昔のマルチでこんな音出るんだ??
そうミネさんに言ったら
結構いいのよ、とミネさんはニヤリと笑った。
でもそれはミネさんだから出せるのであって
俺らに出せるものではない。

でも全体的にめちゃくちゃカッコ良いオケになったと思う。
1サビ後の間奏とか
目の前に荒涼とした風景が広がるようで
鬼カッコイイ!!

サビ前のブレイクのところで
俺のギターが歪みすぎてて
ジャズマスター特有のブリッジとテールピースの間の弦がなっちゃってて
そこにフェイザーがかかっちゃってるのがまた
なんか荒涼感があってよかったので
切らずに敢えて生かした。
アウトロの最後の最後までビリビリに緊張感があってカッコ良い。
スタジオで結構混んつめたけど収まりきらず
レコーディングで化けた曲だったように思う。

歌詞は当時、脳科学者の茂木健一郎さんが毎朝連続ツイートをしていて
コロンブスの卵的な
風を起こすには走ればいいみたいなツイートを見かけて
な、なるほど…!!と思って
そこから自分の中でお話を考えて
それを歌詞にしたのだった。
自分次第でこの世界はどうにでもなる、ということを歌いたかった。

せっかくかっこいい曲になったけど
いろいろあって
まったくやらなくなってしまった。

でも何回か、リクエストライブでやったかな?
ライブでやると、この曲もずっと集中していないといけないので結構大変。

ALL TIME SUPER TOURでの出番はあるかな?
どうかな??