AT0M,  LUNKHEAD曲解説ブログ

Birthday

Birthdayはイントロがまず浮かんで
これはめっちゃかっこいいリフができたと思った。
そんでAメロ、サビと流れで出来ていったと思う。
よくやるパターンなんだけど
ギターソロでGメジャーからEメジャーに転調してて
途中からまたGメジャーに帰ってくる。
同主調ってやつ。
こういうスケールがコロコロ変わるの、ギターソロ考えづらいらしい。
すみまめん。

で、スタジオでアレンジをみんなで考えてる時
誰から言い出したのか覚えてないんだけど
多分、壮か龍か。
Aメロのアレンジを
Foo FightersのThe Pretenderっていう曲を参考にしたらどうかという意見が出て
聴いてみると確かに合いそう。
よしならばやってみよう!
って言ってるうちに
参考っていうか、オマージュっていうか、パクリっていうか
もはやただのコピーになってしまった。
っていうのも最終的には
それぞれのパートに対して他の人たちが
先人はそうは弾いてなかったこう弾いてた。とか言い出して
もう忠実なる再現状態。
先人て…笑
おかげでめちゃくちゃかっこよくなった。
そりゃそうだ…

でもまあ、あの人のあの曲だって
完全にあのアレじゃん、みたいなのたくさんあるじゃない。

ジャパニーズロックの大御所のあのバンドだって
これ完全にマイブラのOnly Shallowですよね?って曲あるし。。

そんな感じで曲が出来ていって
これはかっこいい!ってなって
リードにしてもいいな!って俺らは思ってたんだけど
ディレクターの菊池さんには
うーん、なんかこれがリードになってるイメージがわかないんだよねー
と言われてしまった。
とか言ってるうちに
闇を暴けができてスモールワールドが出来ていったんだけど
でも結局会場限定で先行シングルにしたのだった。

歌詞を書いて
タイトルはすぐにBirthdayにしたいと思った。
みんなからはBirthdayってもっと明るい曲っぽくない?
合わなくない?
と言われたんだけど
どうしてもBirthdayにしたくて。
生まれるって
居心地のいい温かい暗闇から光の中に出てくるってことじゃないですか。

ルソーの言葉で
「人は二度生まれる」
という言葉があって
「一度目は存在するために、二度目は生きるために」
っていう
一度目は単純に存在として生まれてくる。
二度目は、自分の、そして人の弱さ、みじめさ、悲しみ、孤独、あらゆる苦しみを知って
そこから目を背けず
だからこそ人と生きていくんだってことを知る時だと。

だからタイトルをBirthdayにすることで
この歌詞は完結すると思ったのです。
二度目のBirthdayって意味で。

意外に結構人気がある曲な気がする。
そんなにやるわけじゃないけど
全然やらないわけでもない。

The PretenderのMVが超かっこいいんだけど
内容は全然意味わかんないんだけど
意味わかんないけど超かっこいい。

でもこのブログ読んだ後に見たら
多分あなたは笑う。
マジでThe Pretenderじゃんって。。

(Vo.G.小高芳太朗)