AT0M,  LUNKHEAD曲解説ブログ

スモールワールド

自分で言うのもなんだけど
追い込まれれば追い込まれるほどキレキレになっていくタイプなので
だいたいアルバムの鍵になる曲はギリギリになってできることが多くて
(なので、曲ができない~と苦しんでいても、またまたぁ笑どうせできるんでしょ?笑、的な
逆狼少年状態になっててつらい…)
スモールワールドも本当に最後の最後に出来て
満場一致でこれはもう絶対リードでしょってなってしまった。
俺としては闇を暴けも捨てがたかったんだけど
闇を暴けはアルバムの1曲目にドンピシャだったし
ボビーの
アルバム1曲目はリード曲にしてはいけない理論もあったので
(リード曲ってだいたいリリース前にラジオで流れたりMVがテレビで流れたりしちゃうので
ボビーとしてはアルバムのリリース日に1曲目どんなだろ?って
ドキドキしながら聴いてもらいたいから1曲目はリリースまで世に出ないようにしたいっていう
そういう思いがあって。それもすっごくよく解るんだけどね。)
そういうわけで
これで心置きなく闇を暴けは1曲目にできるし全部オーライじゃん!!
みたいな周りの空気だった。
まあ、良かったんだけど
闇を暴けをリードにしてMVを作ったらどんな風になってたかな?
みたいなことも思ってしまったのよね~。

で、スモールワールドなんだけど
なんか、やっぱいい曲だな~
今聴いてて
昨日の新潟思い出してちょっと泣きそう…
これもカナリアボックスに続いて
俺らとファンとのことを歌った歌詞で
これはもうまごう事なきLUNKHEADの代表曲になったなあ。
カナリア、戦場、スモールワールド
四つ打ち御三家
どれもサビを前三人で歌ってて
前三人で歌ってる四つ打ちの曲はライブでも一体感と多幸感がすごい。

サビのコードが
Em→C→D→G
なんだけど
最後サビの2回しめはこれが
Bm→C→D→G
になっていて
このBmが絶妙で
ドラムのアレンジと相まって
さらに曲が開けていく感じがする。

リフは壮が考えたんだけど
謎に沖縄音階なのもいいんだよな~

曲のいちばん最後
ドゥゥン…ってリバーヴがかった感じで終わってるのわかるかしら?
あれ、映画の予告編の最後とかでよくある
タイトルコールがあって
ドゥゥン…って終わるやつあるじゃないですか。
ああいう風にしたくて
ドラムのキックを別録りして
リバーヴかけたりいろいろ加工してもらってくっつけたんです。
地味なこだわりです。

この曲は結婚式でも結構リクエストされることが多くて
俺が弾き語りで歌うわけなんだけど
なんか、一回
酔っ払った新郎の友人にトイレで
めっちゃ感動しました…本当そういうことですよね…!!
と泣かれたことがある。
確かに、結婚式にもぴったりなんだよなあ。

やっぱり頭の歌詞が好きだなあ。

いつしか僕らは知ってしまった
悲しみは無くならないってこと
僕らの命が平等なんかじゃないこと

だから神様がわざと心を
弱く寂しく作ってくれた
僕らが独りで生きていかないように

これに尽きると思うんです。

神様、という言葉を俺はよく使うけど
良い方に使うことは少ない。
抗えない何かの象徴としてネガティブに使うことが多い。
なので珍しい。
自分で言うけど
良い歌詞だなあ!!自画自賛!!

ライブではだいたい本編最後か
アンコールでやることが多い。
ていうか最近はそれしかない。
なんかやっぱオーラス感がすごいのよね。
最後のゾーンでぐわー!!っと激しい曲やって
もう汗びしょびしょになって最後にスモールワールド
ああ、あったかいな あったかいな
のところ
だいたいどのライブハウスでも
照明さんも最高潮に盛り上げようとしてくれるから
後ろからめちゃくちゃ照明焚いてて
あったかいって言うか…アチーよ!!
と思ってます。多分メンバー全員。

最初、表記をSMALL WORLDにしてて
ギリのギリのギリで
やっぱりスモールワールドがいいって言ったら
ディレクターの菊池さんも
俺もそっちの方が絶対にいいと思ってたんだよね~
と言ってくれてスモールワールドになった。
スモールワールドの方がやっぱいいっすねえ。

この歌詞は本当に、みんながプレゼントしてくれたと思っているので
ライブでやる時はいつも
みんなに恩返しするつもりで歌っています。

(Vo.G.小高芳太朗)