FORCE,  LUNKHEAD曲解説ブログ,  アルバム

パラドクサル

すみません…
歌詞解説ブログすっかりサボり倒していました…
言い訳なんですけどね
実は本当に歌詞集を出そうと思って
ずっと空いた時間に歌詞を編集していたんですが
初期の曲は手元に歌詞がなかったり
あっても変わってたり
漢字が、今見返すと使い方として適当でなかったり
盤自体が手元になかったりで
いろいろ一からまとめるのが大変で
しかも膨大な量で
ひとつひとつ、ミスがないか
改行は?スペースは?とかやってたら
本当に果てしない…
歌詞集は基本的に、俺が作りたいだけなので
全部俺がやらないとなので
一応今全曲
美しい人から小さな反逆まで
まとめられた状態なんだけど
これ本当に売れんのか?と
作って大丈夫なのか?と
ちょっと心折れてます。
どっちにしてもツアー初日には間に合わないかも…

ってことでパラドクサル

これは、なんていうか
ヘンテコな曲を作りたくて
みんなでいかにヘンテコになるかを追求していって
頭のコードもヘンテコだし
壮のリフもめちゃくちゃナメきった感じだし
エンジニアの佐藤さんがこういう悪ノリが大好きだったので
めちゃくちゃ楽しんでくれて
レコーディングの時にみんなでワイワイ作っていったなあ。
リフの壮ギターをいかにヘボいナメきった音にするかをめちゃくちゃ研究したな。
ブラーのSong2みたいにしたくて
サビでドカーン!!とぶっ飛ぶ感じにするにはどうしよう?的な
どうしてもベースがリッチな音になっちゃう…
どうしたらベースがペラペラのアホみたいな音になるんだ…と悩んだ記憶。
本末転倒というか、ベースっていう低音担う楽器なんだから
それこそパラドックスじゃないかっていう。
パラドックスは矛盾って意味だけど
中原中也が詩の中でその矛盾を歌っていて
「パラドクサルな人生よ」
っていう一節があって
ただパラドックスってタイトルよりそっちの方がいいなと思って
パラドクサルになったのです。
多分「矛盾した」って感じの
パラドックスの形容詞的な
中也の造語だと思うんだけど。

2番のAメロの前半は俺の歌を1オクターブ上げたやつを重ねて
さらに重ねたやつが最後ヘタっていくっていう
素人ならとてもめんどくさい加工をしてくれて

そしてよく聴くとそのオクターブ上げたアホみたいな声で
パパパーパパパーパパパーパパパー
っていうコーラスがAメロ全体に入ってて
実はめちゃくちゃ凝ってます(佐藤さんが)

実はメロディも歌詞もすごく綺麗なんだよなあ。
やなせたかしさんの詩集
人間なんてさびしいね、の中で
人間の血がしょっぱいのは
海で生まれた生き物の名残で
その夕焼けの赤い海をかもめが飛んでいくみたいな
そんな詩があって
(現物をずいぶん前にちゃんぽんに貸してて手元にないから確認できない!)
それを思い出しながら歌詞を書いたんだけど

なので
実はこの曲のサビは生きることそのものを象徴してるのです。
夕焼けに染まる赤い海は俺らの体に流れる血液で
かもめは命の象徴で
しのごの悩んだり迷ったりせずに
自分とか他人とかどう思われてるとか
売れてるあいつが羨ましいだとか
そういうことに縛られずに
ただ、生きるためだけに生きられたらよかったなあ
っていうそういう意味を込めてるのです。

最後のアペアペは、なんていうか歌録りの時の完全なアドリブで
一発目でやったら佐藤さんが喜んじゃって
5テイクぐらい歌録ったのの全部でそれやって
まあ…使えそうだったら…って話ししてたら
ミックスの時に、全テイクを使っていたという。
意味はないです。
ちなみにこのアペアペはライブでは山下君が担当してました。
なぜか。

FORCEリリース後のカウントダウンジャパンで
年またぎのカウントダウンを任されたステージで
なぜかパラドクサルをやったな…
もっとやるべき曲あっただろうに…
あの時の、めちゃめちゃ野太い声で
アペー!!アペー!!と叫ぶ山下君を今も忘れられない。

あとこれ、アルバムだと夏の匂いの次なんだな。
それもカオスだなあ。

(Vo.G.小高芳太朗)