LUNKHEAD,  LUNKHEAD曲解説ブログ,  アルバム

光の街

光の街は、リフからできたな〜
そのままAメロができて
そのままBメロができて
そのままサビができた。
なんといってもBメロが斬新だった。
A → Bm7 → GM7 → D → DM7
Bm7 → F#m FM7 → Em7 → F#m7 → GM7
A sus4 → A → G
の、特に
後半の
Bm7 → F#m FM7 → Em7 F#m7 → GM7

のところ。

それまでのLUNKHEADにとってはかなり斬新な曲ができたと思ったけど
曲自体がしっかりしていたから
アレンジもまったく行き詰ることなく
収まるべき方へ自然と収まっていった。

東京でLUNKHEADを始めたころからの友達がいる。
女の子なんだけど
下北沢シェルターでオーディションライブを受けた時、対バンのバンドを見にきてて
それで俺らのライブも見てくれて
気に入って声かけてくれたのが出会いだった。
(オーディションライブは落ちた
ちなみに2回受けて両方落ちたんだけど当時シェルターは今の新代田FEVERの店長西村さんが店長していて、その時の事を話すと、いやでも俺手帳にLUNKHEADってメモってたからなんか気になってはいたはずなんだよ〜と言う。ほんとかなあ)
その友達は
高校の頃に親友を交通事故で亡くしてて
嬉しかったり楽しかったりすると
あの子はもうこういう気持ちになれないんだと
悲しくなる。
逆に辛かったり苦しかったりすると
あの子はもうこういう気持ちを味わわなくて済むんだと
ほっとするんだ
と、よく言っていた。
なんじゃ、そりゃ
あべこべじゃないか。
そう思ってしまう気持ちもわからんでもないけど
でもそんなの絶対おかしい。
健康じゃない。
おまえはおまえのために笑えよ
おまえはおまえの幸せのために生きてくれよ
傷が癒されないまま
悲しみを抱えたまま
心に穴が空いたままでも
笑っていいんだよ
幸せに向かって生きていいんだよ

と、ほとんど祈るような気持ちで歌詞を書いた。

その友達は今、素敵な相方と幸せそうに暮らしている。
その友達が
笑って、食べて、喜んでると
ほっとして、なんだか泣きたくなる。
(これはあべこべではない)

そんで割と、未だに会うたびに
あたしは光の街の女だからなっ!と言う。
結構、嬉しかったぽい。

(Vo.G.小高芳太朗)