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そして朝が来た

すべて、のブログで
そして朝が来たもシングル候補で
俺はそして朝が来た推しだったと
書いたような
書いてないような
いや、書いたような。
この曲はやっぱ頭のAadd9が印象的だなあ
リフはAadd9 F Gの繰り返し
シンプルなようで凝ってるようでシンプルな
山下君のリフがよい。
全体的にとてもポップなコード進行なんだけど
ザラついててヒリヒリしてて
ザ・ランクヘッド!!って感じで
好きだなっ!
でも、音源聴くと
歌がヘタクソだなっ!
ヘタクソというか
ヘチョい
今もヘタクソだけど
開き直ってちょっと漢らしい声になってきた
と、自分では思ってるので
今の自分の声は結構好き。

マニアックな話をすると
アウトロの最後
Dm Em F F
ときてCで終わるところ
山下君は
ラーシードーレーと弾いてるので
ルートに対しての5度と捉えると
ルートは
Dm Em F G
といくほうが自然なんだけど
そうすると、なんだかちょっとバカっぽいというか
なんていうかダサくて
俺と悟はFでステイしてようぜ
という話になった。
そしたら山下君も
じゃあ俺もラーシードードーって弾こうか?
と言ってきたので
いやあなたはラーシードーレーと弾いててくれと。

めちゃくちゃライブでやるわけじゃないけど
俺が好きでやりたいので
割とやるほうなんだけど
なんか、オーラス感が凄いので
ひょこっとセットリストに組み込みづらい。
ので
アンコールでやることが多い気がする。

なんといっても歌詞が好きで
頭から終わりまで全部好き。
歌詞こそ
ザ・小高芳太朗感満載だと思う。

俺の人生を決定的に変えたマンガ
日本橋ヨヲコ先生の
極東学園天国の中のリーチのセリフ
「自分の好きなことで嫌われたくねーから怖いんだな
最後の砦だけは死守してえんだな」
このシーンがとても好きで(頭から終わりまで全部のシーンが好きなんだけど)
俺にとっての最後の砦のことを考えながら
歌詞を書いたなあ。

自分で言うのもバカみたいだし
完全にイタいやつだけど
この曲に何度も救われてきたし
何度も奮い立たせてもらってきた。
まあいいじゃないか
俺を救えない曲は誰にも届かないんだよ。

「また誰かの声にいつか背を向けてしまう時
譲れない心の最後の砦の前で
違った事思い出せ」

これ、何かで言ったけど
最初、この曲のタイトルを始まりにしようと思ってた。
そんでレコーディングスタジオの待合室で
みんなに、タイトルなんだけど始まりってどうかな?と言ったら
みんながいいじゃんと言ったので
始まりってタイトルに決まったと思った瞬間
つけてたテレビのスペシャかM-ONかで
LOST IN TIMEの
「始まり」のライブバージョンが流れて
ちーん
はいざんね〜ん
となって考え直した。
(別にタイトル被ってる曲もたくさんあるけど、できることなら被りたくないし回避できるなら回避したい)
今思い返してもすごいタイミングだったし
おかげでそして朝が来たっていうタイトルができたので
ロストには感謝しかない。
「そして朝が来た」って言葉
決して希望って感じはしない。
どっちかというと
とうとう朝が来ちゃった、みたいな感じ。
もう戻れないっていうか
腹ぁくくれや!ていうか
そういう感じが俺を奮い立出せるんだよな。

LUNKHEADってアルバムは
1曲目が恋をしているだったり
カナリアボックスがシングルだったりしたせいで
ポップで軽い印象に受け取られた。
アルバムのイメージって
全体の内容よりもリード曲や一曲目の雰囲気で決まっちゃうところが多分にある。
そして朝が来たが1曲目だったら
良いか悪いかは置いといて
LUNKHEADってアルバムはまた全然違うアルバムになったんだろうなあと
今でもふと思う。

(Vo.G.小高芳太朗)