LUNKHEAD曲解説ブログ,  play at the CROSSROAD 1[1999-2000]

ラヂオ

これも鯖喰砂漠と同じ頃だったと思う。
頭のコード進行が浮かんで
そこにメロディをあてていって
サビなんかはめちゃくちゃグレイプバインの影響を感じる。というか、意識してた。
Bメロの感じが凄い好きで
今聴いてもかっこいい。
Aメロの不穏な感じからBメロで重くなってサビで開けていく感じが
もうこの頃からLUNKHEAD節だなあと思うけど
やっぱやってることがシブすぎる…
でも当時は
めちゃくちゃかっけえ曲できた!
と思ってたなあ
いや、かっけえたしかに。
今やりたい。すぐやりたい。砂漠の真ん中で。
今やったら楽しそう。
いや、当時も楽しかった。
アウトロとかずっとジャンプしてた。
アウトロ、それこそ鯖喰砂漠と繋がってて
鯖喰砂漠のイントロで俺が弾いてるフレーズを
このラヂオのアウトロで壮が弾いてる。
組曲的な。
おいおい、やるな?俺ら

歌詞は、
歌詞は意味ない。
全然意味ない。
Aメロがレディオヘッドのエアバッグぽかったので
安易にラヂオってタイトルにして
ラヂオってテーマで
なんとなく言葉をはめていっただけ。
でも、歌詞なんて案外そんなもんなのかな?と
今になっては思う。
目で見る訳じゃないしね。
でも
思想とか、伝えたいこととか全然ないなって歌詞いっぱいあるけど
そういうわけわからんような曲が売れてて
そんでどれだけ意味を込めても
意思を、意志を、遺志を込めても
伝わらない音楽が
売れない音楽が
なんの価値も見出されないまま
埋立地に捨てられる燃えないゴミのように溢れかえって
埋もれて死んでいくのは
やっぱりジリジリと心のダイオキシンが燃える。
俺はやっぱり
なんとなくじゃなく
人の心をぶっ刺す言葉を撃ち続けたい。
とはいえ
やっぱり
今聴き返すと
5回りくらいしてかっこいいなぁ。
20歳くらいのバンドと今対バンして
これやられたら
38歳の俺、多分シビれるだろうなあ。
全然今聴いても古くない。
かっけえ。
なんというか
この頃からちゃんとLUNKHEADだったんだねぇ…
ただの寄せ集めバンドだったのに。

最初期の曲だけのライブ、やりたいなあ
需要…ないか…

(Vo.G.小高芳太朗)