LUNKHEAD曲解説ブログ,  play at the CROSSROAD 1[1999-2000]

鯖喰砂漠

これは2000年かなあ?できたの。
山下君が冒頭のフレーズを弾いて
そこにみんなでジャムっていった感じだったんだけど
なんとなくもうそのフレーズ自体が完成されてて
そこにメロディを当てる必要がないなと思って
結局インストロメンタル曲になった。
ていうか
20歳のボーイズがやるには随分シブい…
ビートルズとかクーラシェイカーとか
インドっぽい音楽に惹かれるバンドは多い。
それにしても20歳にして
そっちに行くには早すぎないかLUNKHEADよ…
戻ってきてくれてよかった。
でもカッコいいけどね。
いや、むしろ凄いけどね。
やってることは。

初めてレコーディングした後は
ライブのSEにして
登場したら生音で混ざっていって
いつのまにか生演奏になってる、とか
そんな試みもしていたなあ。

やってることはカッコいいんだけど
ネーミングがダサい。
そこらへんに愛媛の田舎のボーイズのセンスが滲みまくってる。
いや、炸裂しまくっている。
タイトルを考えている時
誰かが言った
「さまようさばく」
そして誰かが言った
「さすらうさばく」
また誰かが言った
「さばよむさばく」
最後に誰かが言った
「さばくうさばく」
あの時、なぜ満場一致でピンときてしまったのか
それだー!!となって
鯖喰砂漠になっちゃった。
ダジャレかよ。

この曲は
もう新曲でリリースする事はないだろうけど
お蔵入りにしとくのはもったいない初期の曲を
世に出そうっていうコンセプトの
play at the CROSSROADっていう会場限定盤に収録されているんだけど
play at the CROSSROAD自体がもう10数年も前のものなので
おそらくここまで読んでくれた人のほとんどが聴いたことがないかもしれない。
どんな曲やねんしらんがな
と思ってるかもしれない。
とか言ってたら
先日、朱夏のMV用の衣装のフィッティングにEGO TRIPPINGに行ったら
いつもスタイリングしてくれるイワタさんが
最近LUNKHEAD聴いてるんすよ〜
結構気に入ってるんすよ〜
と俺らの曲を流し出した。
そしたら、おやぁ…?これは…
鯖喰砂漠やないか…WHYなぜに…
聞いてみるに
普通にApple Musicに売ってたと。
へえ〜
しかしまあ
そんなマニアックな曲だと知らないにしても
なんでそれ買ったかね〜
と思ったけど
おかげで知れた。
聴いたことなくて聴いてみたかった皆さん
買えるそうですよ。

(Vo.G.小高芳太朗)