LUNKHEAD曲解説ブログ,  アルバム,  月と手のひら

零時

零時…あんまり覚えてない
けど
Aメロのコード進行がある日閃いて
そこからサビと作っていった
と思う。
Aメロは、俗に言うゴールデン進行という
めちゃくちゃキャッチーなコード進行で
A E/G# F#m C#m D E

この世にゴールデン進行の名曲は星の数ほどある。
Cメジャーでいうと
C G Am Em F G
後半のEmFGは応用がたくさんあって
例えば、カノン、とかは
C G/B Am G F C F G
あとは、True Loveとか?
C G Am F G C
変化形は数多あるけど
フォーマットは同じだ。
いくらでも出てくるし
LUNKHEADの曲でもたくさんある。
けども
そんなポップでキャッチーなゴールデン進行を
こんなにジメッと
こんなに暗くできたのが
この零時という曲の勝利だと思う。
サビも
D E F#m C#mの繰り返しで
かなりポップなはずだけどやはり重苦しい。
そのキモだと自分で思ってるのが
俺が弾いているギターなのです。

と言っても難しいことはなにもしてなくて
頭から終わりまでひたすら
C#とG#を弾き続けてる
ひたすら
修行のように

このスパイスが
ポップなコード進行をあのダークでダルな感じにしている、と思う。
単純なことしかしてないけど
よく思いついたなあ。
弾き語りのライブでたまにやるけど
まさにあのとおりに作っていったんだ。

歌詞はやはり、
ディストーションを踏んでしまったのは僕の方か、それとも君の方か
という部分が印象的だけど

これは
まだ山下君がそこそこブログを更新していた15年前
山下君がある日
まるで詩のような意味深なブログを更新してて
その中に

世界が歪んで見えた
ディストーションを踏んでしまったのは俺だったのか
それとも彼の方だったのか

みたいなカッコいい表現があって
かっけえ、歌詞にしよう!
とパク…いやオマージュしちゃったんですね。

ディストーションを踏んでしまったのは僕の方か
それとも君の方か

うーん、カッコいい…!!

山下君ナイスだ…!!

けど、そこ以外の歌詞も気に行ってる

未だに
零時好きすぎ女子がかなりいる。

(Vo.G.小高芳太朗)