姫百合の花
月と手のひらの曲がほぼ出揃ってきて
スタジオでアレンジを詰めてた2004年の終わり
最後にできたのが姫百合の花だった。
こういう感じの曲作りたい!と思ってできたんだけどなんだったかな…
THE BACK HORNだったと思うんだけど…
サビで逆に重くなる感じ。
当時は歌が大変難しくて
レコーディングの時に何度歌っても納得がいかなかった。
でも巡り巡って今聴くと
あれ?ヘタクソだけどこれはこれでまあまあいいじゃん
となる不思議。
しかしヘタクソやなあ。。
あんまり明るい曲調じゃないし
キャッチーじゃないしポップでもないけど
すごく好きな曲なんです。
よくできてるなあと思う。
歌詞のことは
今まで誰にも話したことはないと思う。
読んで嫌な気持ちになる人もいるから
以下
気をつけて読んでください。
今までに何人かの女性とお付き合いをした。
手を繋ぐだけで精一杯のお付き合いや
キスするだけでフル勃起のお付き合いや
そういうかわいいプラトニックなお付き合いを含めても
片手で少し足りないくらいなので
多くも少なくもないほうだと思う。
その中で初体験がレイプだった人が3人いた。
そんなことが普通に毎日そこかしこで起きているんだということを
全然リアルに考えて生きてこなかったから
この世のすべてが醜く見えた。
自分が男なことも気持ち悪かった。
今もきっと普通に生きて何も考えずにゲスに笑ってるその男達が殺したいほど憎かったけど
顔も名前も知らない俺には何もできない。
なんで被害者の女性のほうが
自分は汚れてると思わなきゃいけないんだろう
傷を背負って生きてかなきゃいけないんだろう
なんで男はのうのうと笑ってるんだろう
下手したら
俺あいつとヤったぜwww
なんて武勇伝のように語ってるのかもしれない
と思うと腹わたがねじ切れそうだった。
俺が許さなくても
何も変わらない
傷ついてるのも苦しいのも俺じゃない
忘れたいのも辛いのも俺じゃない
けども俺は許したくなかった。
そんな想いを歌にしてしまった。
誰にも気づかれないように。
気づいた人もいるのかもしれないけど
(Vo.G.小高芳太朗)