いつかの電車の音がする
この曲はぶっちゃけ
白い声の次のシングルのリード曲候補だった。
俺の中でだけ。
リフも好きだし色々ギミックが随所に施されているし、かなり凝った作りになってるし
曲のアンニュイ感が好きで
自分の中ではこれだろぉ〜!感があった。
そもそも、テンポの速い曲でガッツンガッツン盛り上がるようなバンドを目指してたわけじゃなく
グレイプバインみたいな音楽をやりたかったので
千川、白い声と出したし、速い曲はもういいだろうと思ってた。
次はまったりした曲でいこうと。
そしてあえなく却下された。
今思えば、それでよかったんだけど
(まさか数年後ハンドマイクで客席にダイブするようなバンドになるとは思ってもみなかった…)
俺はこの曲をとても気に入ってたのだ。
なんとか
かろうじてカップリングのポジションは確保したけども
今度は全然歌詞が書けず…
今まではライブで初披露の時が歌詞のデッドだったが、この頃からレコーディングの歌入れの日が歌詞のデッドに変わっていった。
(何度歌入れの日の朝までかけて歌詞を書いたことか…)
そんな感じだけど、結成20年、アルバム12枚、ミニアルバム3枚、シングルたくさん、総曲数よくわからん
の中で、歌入れに間に合わなかった事は一度もないのが自分でも凄いと思う。
貧乏性なのだ。
(リスケするとスタジオ代が高いのだ…!)
それはさておいて
やっと書いた歌詞は
これは、歌詞なのか?的な
ロマンチストな中二感ハンパない。
でも情景描写が気に入っている。
俺らしい歌詞だと思う。
色褪せた看板のイメージは
新居浜の街でいつも見てた
大村崑さんのオロナミンCの看板だった。
夕方の京王線の
西陽が差し込んで車両の床に映る陽だまりに
電柱とか高い建物を通過する度に一瞬できる影がまるで
映写機のノイズみたいだった。
ノスタルジーの塊みたいな歌詞だなあ
23歳の小高青年
寂しすぎるゾっ!!
随分やってないなあ
いつだかロフトでやった気がする。
猪突猛進のみかん祭でやったりするのだろうか…
はてさて…これいかに…
(Vo.G.小高芳太朗)