「千川通りは夕風だった」,  LUNKHEAD曲解説ブログ,  シングル

ショコラ

千川のボーナストラック的な曲
当時、バンプの影響で隠しトラックを作るのが下北沢では流行っていたのだ。
なんでできたんだっけかなあ?
なんか、冒頭の山ちゃんが弾いてるフレーズを思いついて
その流れでなんちゃってフレンチジャズみたいなノリで
スタジオでセッションしながら出来上がっていった気がする。
久しぶりに聴いたら、よくできてて
サビの一人はいいねの部分は俺一人で
二人もいいね、から山ちゃんの追っかけコーラスが入ってくるっていう
歌詞とリンクしたコーラスワークも遊び心があるし
なんちゃってジャズな悟のベースラインもよくできてるしギターソロやサビの山ちゃんギターもそれっぽい感じで良い。
当時山ちゃんは和音のアレンジの事で俺によく文句を言われてて
それが悔しくて住んでた家の近所のギター教室に通っていた。
その先生が確か、ジャズが専門の人で
おかげで山ちゃんはスケールにものすごく詳しくなった。
ちなみにスケールというのは音階の事で
一番一般的なものは
ドレミファソラシド
だけど
ドレミファソラシ♭ド
とか
ドレミ♭ファソラシ♭ド
とか
ロックでよく出てくるペンタトニックなんかは
ドミ♭ファソシ♭ド
の5音で出来てる(ペンタだけに)
スケールというのは
本当に奥が深くて面白くて
ドレ♭レミ♭ミファソ♭ソラ♭ラシ♭シ
の12音の組み合わせでしかないのに
そこに広がる世界は果てしなく広い
(ので、俺は全然勉強せず山ちゃんに任せている)

上弦のギターソロなんかも
ジャズのスケールがふんだんに盛り込まれてる。
そんなわけで山ちゃんはすっかりスケールの達人に成長した。

ショコラのギターソロはそんな山ちゃんがペンタトニック大魔王からスケールの達人に生まれ変わる先駆け的なソロだと思う。
これは俺の記憶が確かなら
壮が初期直球スタッフだったサンダー白鳥から借りていたギブソン335で録ったのではなかったか。
いや、どうだったか…

曲の冒頭で山ちゃんがしゃべってるウソフランス語で最後に
ショコラ……
と言ってたという理由だけで
タイトルがショコラになった。
そんで、語呂合わせで
ショコラ(450)ってことで
4曲目の50秒から曲が始まるようにした。
無駄に。

全体的にかわいらしい曲で、LUNKHEADの本流ではないので
ボーナストラックになったけど
意外にライブでもやってたし
むしろ人気があったような気がする。

久々聴いたらとてもよかったんだけど

またライブでやることはあるのだろうか…
ん?まてよ?
チョ〜マ〜テ〜ヨ〜
2月の7thFloorでやれんじゃないの??
どうなんだろうか
乞う…ご期待…

 

(Vo.G.小高芳太朗)