LUNKHEAD曲解説ブログ,  アルバム,  影と煙草と僕と青

帰り途

帰り道じゃなくて帰り途なのがしゃらくさい。
なんかなるべく小難しい表現をしたがっていたんだと思う。
中原中也大好きだったからなー
ナンバガナンバガ言ってるけど
AIRもグレイプバインも大好きで
AIRのHelloみたいなダハー!とした曲を作りたくてサビを作った。作ったというか、ほぼHelloなんだけど。
そしてコード進行はナンバーガールのomoide in my headを少し意識している。実は。
Helloのままだと
D E A なんだけど
サビの前半が
D E Bm7 になっているところ。
で、サビだけある状態でスタジオでみんなに聴かせて、Aメロどうしよう?ってなってその場で思いついたのがあのAメロだった。
ちなみに余談だけど
そのスタジオは下北沢のガードアイランドウエスト店で当時はよくそこで練習していた。
今はもうLUNKHEADでは使ってないけど
個人練習やバンナールーガでいまだにお世話になっている。
間奏の部分は、元々別で
ギターで遊んでる時にできて気に入っていたやつなんだけど
これ繋がるんじゃね?と思ったら存外うまくいった。うまくいったどころかすごくよかった。
うまくいったんだけど山下君が意外になかなか弾けなくて。
ギター自体は山下君の方が遥かにうまいけど
手の大きさだったり指の長さだったりいろんな理由で
俺がさらっと弾けるフレーズが他人は弾きづらかったりする。
手グセが入ってくるとなおさらで。
だから山下君は結構練習していた。
今思えば、なぜそのまま俺が弾かなかったのか。
歌詞はもう長年あちこちで言いまくってるからみんなわかると思うんだけど
みゆきちゃんの歌です。
俺は終わった恋愛に対して全然未練のないタイプなんだけど
ふと、なんとなしに
元気かな?と思い出したりするじゃない。
そんで、そんなことを思うのもおこがましいな、みたいな。
銭湯とか夏祭りとか全部、西武新宿線の上井草の街の風景です。
神戸からみゆきちゃんが家に泊まりに来た時
よく一緒に行っていた
あの銭湯はまだあるのだろうか。
ちなみにハッピーエンドの映画は
具体的にいうとシュワちゃんのやつです。

この曲以降、たびたびみゆきちゃんが歌詞に出てくることになるのですが
それはまたおいおい。
今カノいるのに元カノの歌作るからバンドマンてほんとカスだよなみたいな女性のツイートがよくツイッターのタイムラインで流れてきて
いやほんとすみません、て思うけど
作品なんだから、それは仕方ないじゃん…
みたいなね
俺は付き合ってる人に言われたことはないけど

 

(Vo.G.小高芳太朗)