LUNKHEAD曲解説ブログ,  孵化

羽根

羽根は龍が作詞作曲だけど
どういう形で持ってきたっけかな?
ものすごくフワッとした感じだった気がするけど…
龍は元々高校の頃はギターだったので結構ギターも弾けるんだけど
この頃はもうすっかりギターは弾かなくなったみたいで
頭の中では和音がなってるんだけど
それをうまくコードに落とし込めなかったみたい。
なので俺が目の前で、こうかな?こうかな?と色々弾いてみて
龍のイメージに合ったら、それ!
みたいな感じでコードを当てていった。
で、歌のところしかなかったので
間奏とアウトロのコード進行だけは俺が考えた。

羽根は歌ってて楽しい。特にAメロの感じ。
羽根に限らず龍の作った曲は
音のハマりかたとか言葉のハマり方が俺の癖と違うから
なんていうのかなあ
歌と遊んでいるような感じ。
自分が作った曲だとやっぱり自分から出てきたメロディと言葉だから
伝えようと思っちゃうんだけど
龍の曲だから伝えようと思ってないってことじゃないんだけど
なんだろうなあ
歌と遊んでるってのが一番近い感覚かなあ。
割と歌詞はネガティブなんだけど
(ていうか結構龍の曲はどれも歌詞がネガティブなんだけど
多分俺の感じに合わせてくれてたんだと思う…)
曲がスカッとしてるので歌っててもあんまりネガティブな気持ちにならない。

アレンジも頑張ったなあ。
音源を聴くと、元の状態からよくここまで来たな…と思う…笑
と言っても龍の頭の中では鳴っているので
ここはこういう感じで、みたいなことは言ってくるんだけど
表現が長嶋さんぽいというか…
(桜井さんもそう。ドラマーってみんなそう。)
それをなんとか俺らが読み取ってフレーズにしていく作業。
リフも実は、俺も弾いてて
壮とハモりになってるんです。
あと、サビのギターも
キャッチーなものを追求していった結果
「チャイムじゃね??」となり
よく聴くと右のほうからキンコンカンコンが聴こえます。
確かにキャッチー!!
使っても著作権フリー!!

羽根ってタイトルにも龍のこだわりがあって
羽はまあ言ったら羽全般
鳥の羽だったり虫の羽だったり
羽として機能してる状態ってイメージなのかな
鳥の翼から抜け落ちた一本の状態になると羽根という表記になるようです。
あとは人工で作ったものも羽根
「君」と「僕」で作った翼で「いつか飛べる」と歌っているので
こだわりの「羽根」なんだと言ってました。当時。
あと龍なりの秘密のメッセージも実は込められてます。

割とライブでもやってる方だと思うんだけど
ツアーでやれるかな??

(Vo.G.小高芳太朗)