小高Blog

つばきタニンズ終わりました。皆様ありがとうございます。

つばきタニンズ、今年も終了しました。

今年も参加してくれた皆様
新代田crossing
本当にありがとうございました。

七回忌、という事でしたが
今年も特になにもなく
ものすごくつまらない西原のムービーが流れ
ベロベロに酔ったマスさんが荒くれまくり
おかげで?しんみりした空気にもならず
終始笑いに溢れたいい会になったと思います。

特にやっぱり、本編最後にやった夢は
リリース当時ののりちゃんの話も聞いていたので
今回、やっと?みんなで歌うことができて
本当に嬉しかった。
そんなの俺の自己満足かもしれないけれど。

ゴールデンウィークはもう
寝る前につばきを練習して
朝起きたらつばきを聴いて
自転車を漕いでる間も心の中でつばきを歌って練習して
それで最後に曽根さんとスタジオに入って
それで今年も終わった。
まあ、他に用事もないからいいんだけど。

つばきを歌うのは実は結構しんどいです。
空虚、というか
俺が歌ったところで…
みたいな気持ちになります。
俺は一色徳保ではないし
誰が、俺が歌うつばきなんか求めているのか
という気持ちでいつも歌っています。
ごめんなさい、ごめんなさい
といつも思いながら歌ってます。
嫌がってる人がいるのも知ってるし。
じゃあやめろよって話なんだけど
これがまためんどくさくて
誰かに歌われるなら俺が歌いたい
と思ってしまう自分もいるのです。
あーめんどくさい。

いろんな人から、お礼を言われたりします。
つばきを、繋ぎとめてくれて続けてくれてありがとう
みたいな
でも俺は本当になにもしていない。
つばきタニンズだって
最初は曽根さんが俺と何かしたいって言ってくれて
それに乗っかっただけだし

つばきフレンズも
最初のきっかけこそ俺だったかもしれないけど
それ以降はまったくなにもしていないんです。
毎回小川さんから電話かかってきて
小高君空いてる?って言われて
これが神懸かり的にすべてのスケジュールがドンピシャで空いてて
それで俺だけつばきフレンズ皆勤賞っていう
多分、思うに全部出演しているのは俺だけだと思う。
曽根さんですらスケジュールNGの時があったので
(その時は俺もギターを弾いたなあ…
名古屋と最後のモンスターバッシュ、え、、俺ギター弾くんですか…?と言ったら
コード弾くだけだから、と、まるでサルでもできるみたいなニュアンスで小川さんに言われたなあ…)
LUNKHEADのスケジュールが入ってたら当然そっちを優先せざるを得ないので
今思うと
俺一人がつばきフレンズ皆勤賞というのは
やっぱちょっと神様っているのかもしれない、と少し思う。
だけど別にそれも絶対つばきフレンズには俺がいないと!ってわけじゃないんです。
たまたま、ほんとたまたまで
モンバスも、
俺と山下君がLUNKHEADと小高ソロのスケジュールの合間にポコっとハマって

MCでマスさんが
一色君との思い出はもう増えないのが悲しいけど
こうやってみんなでいることで思い出を更新できる
って言ってて
ああ、そうなのかもしれないなと思った。
つばきフレンズは悲しかった。
だけど本当に楽しかった。
悲しいけど楽しかった。
30超えたおじさんおばさんたちで
月9ばりに青春してた。
一生分の掛け替えのない宝物をもらった。
本当に楽しかった。
全部忘れたくない。
小川さん、なおちゃん、千香子ちゃん、曽根、山ちゃん、慧、海北君、大迫君、あと、たくさん
それをくれたのはのりちゃんなわけで

これは何度も言ってるけど
俺らの世代はあんまりバンドでつるむことがなくて
それを一緒にしてくれたのがつばきフレンズだったんです。

俺らの世代は、なんかこう
客と一体感、とかなくて
鋭い歌詞を鋭い曲で
客を睨みつけながらワッと歌って
ぶっきらぼうにステージを去る
みたいなのがある種の美徳な世代で…
俺らもつばきもLOST IN TIMEもそういうバンドだった。
馴れ合うとかあんまり美しくない時代だった
(モッタイナイ…)
俺らとつばきは同期も同期、クソ同期で
お互いにライブハウスのオーディションに受かって
定期的にライブハウスでライブができるようになって
その最初に出会ったバンドなので
(その頃周りにいたバンドは多分全部やめてる)
思い入れが違うというか
一色徳保は本当にライバルだったし、今もライバル
宿敵と書いてともと呼ぶ、みたいな。
だからこれは昔書いたような気がするけど
あんまり仲良くしすぎないようにお互いしてたと思う。
それを後に後悔したこともあるけど
いろんな人の思い出を聞いてると
いや、俺ら相当ベッタリつるんでたな、と思うこともある。

今43になってのりちゃんよりも6つも歳上になって
俺は全然飲みにも行かなくなって
毎日一人でぼんやりしている。
今日が終わるのを、ただ待ってる。
ただ朝が来て1日をぼんやり過ごしている。
同じような毎日
同じような昨日と明日
最近、あまり霊魂の類を信じなくなって
信じちゃったら逆に辛いな、と
死んだらもう強制ドシャット
オシマイですよ~
じゃないと、死んでも意思が残るってルール違反じゃないか、と
じゃもう死んでいいじゃん、と
マンガみたいに死んでも色々できるんだったら
逆に生きてる意味ねえじゃん、と
だから
死んだらもう終わり
その瞬間、その先はない、と思って生きてる。

その方が楽だなあ、って
思ってしまう

はい!おわり!!
もうなんもなし!!
みたいな

こんなイベントを開いておいてなんだけど

でもこういうのは
生き残った人のためだから

死んだ人は無だけど
生き残った人の中ではそれは有であって
それは確かな物理的に有機的に質量を持つものなんじゃないか
そんな風に思うんです。
思い出とか
言葉とか

あの頃は西原がいてのりちゃんがいてマスさんがいて海北君がいて
楽しかったなあ。
どうでもいい話ばかりして。

だけど音楽の話もたくさんした。
音楽の話に熱が入ると
カメラマンの西原はぽ~っとテレビを眺めていた。
そしてのりちゃんが言ったのが
シンガロングできる曲があるといいなと思って作ったんだよね
という「夢」って曲で。

俺らも同じ頃
僕らの歌とか、僕らは生きるとか
みんなでシンガロングできる曲をリリースして
これはもう、俺やのりちゃんみたいな人間には相当しんどい。
まず自分が客として
歌ってくれ~!!みたいなバンドは唾を吐くくらい嫌いなのに
それを自分がやるという
地獄です。拷問かな。
正直、今でも苦手です。
(得意だったら俺ものりちゃんもこういう歌詞を書いていないと思う)
俺らも苦手だし、ことさら俺らのお客さんこそそういうのは苦手だと知ってる
(得意だったらつばきとかLUNKHEADとか好きになってないと思う)
それでも
切り開きたかった。
ああ、のりちゃんも扉をぶちあけたんだなと。
だけどその扉を開いてくれたのは
つばきもLUKHEADも
他の誰でもないファンのみんなで
だからつばきタニンズでもみんなで一緒に歌えたのが
本当に嬉しかった。
そういうの、好きじゃない人たちで集まって
ああやって歌えたことって
ものすごく、ものすごくスペシャルなことなんじゃないかと思うんです。

だから本当にありがとうございます。
ありがとうございます。

マスさんは覚めた生活を歌って
その中の
「才能がない俺に」
って歌詞が、
一色君が歌ってくれると許される気がする
と言っていた。

これはもう本当に、聴いた人それぞれの捉え方だから
全部正解なんだけど

俺はまたちょっと捉え方が違って
俺らとつばきはクソ同期で
周りはみんな消えて
その中で先に行かれたり追い越したりで
本当にジョーと力石みたいな関係で
それぞれ結構華々しくデビューして
でもアジカンやレミオロメンがぎゅーんといって
サカナクションとかなんか色々ぎゅーんといって
で、同期でデビューした他のバンドはみんな鳴かず飛ばずで契約が切れ
みんなやめていった。
そんな中で絶妙な具合に
諦め切れない程度に俺らは売れ残った。

諦め切れるほど売れなかったら多分やめてた。

今もLUNKHEADで検索すると
LUNKHEAD 売れない
って予測変換が出てきます。

うるせえ。

諦め切れない程度に売れ残ってしまった
俺らもつばきも
何万人もの会場を揺らすビッグアーティストを夢見ていた。
周りでどんどんそんなバンドが飛び出して
SNSをひらけばその動画が目に飛び込んでくる
気にしないふりをする
自分は自分だ
だけど、ずっと心が煤けている
ああ、俺はあそこに立てなかった。
そこまでの才能がなかった
覚めた生活の歌詞は
その叫びなんだ、と俺は当時思いました。
だけど諦め切れない程度に売れ残っている。

才能がない俺に
才能がない俺に

毎日26時間くらい頭によぎってます。

才能がない俺に
才能がない俺に

だからマスさんとは違った意味で
覚めた生活は俺にもぶっ刺さります。
MVもめちゃくちゃかっこいいしね。

ああ、とりとめもないなあ。

来年はあるのかな?

とりあえず俺は例年通り
何も動きません。
ん、動いた方がいいのかな

といっても、曽根さんに来年どうします?って言うだけなんだけど